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そんな暖かい雰囲気の会場に入ると、
待ってました!とばかりに、手を振る男性が。
お義父さんです。
「おお、来てくれたのか!みんなで来てくれたのか!そーかそーかヽ(‘ ∇‘ )ノ」
お義父さんは、
一刻も早く自分の絵が飾ってある場所に案内したいオーラ出まくってるにも拘らず、
よその人が描いた絵を一点一点解説し始めた。
でもね、褒めるだけだったらいいんだけど、
「ここんとこは、筆をもっと寝かせた方が上手く表現できんだよな」
とか、
「これが、○○賞で、こっちのが△△賞なんだって、よくわかんねぇな」
とか、
「何を題材にするかってのも、大切なんだよね。
これみたいな樹木とか、ありふれてるだろ?
だから、私は城にしたんだよ。城は意外と描いてる人少ねぇんだよな」
とか、とにかくよその人の作品を指差して、論評していくのだ。
さっきも書いたように、見に来ている人は作者の身内や関係者だ。
もしかしたら、すぐ隣りに作者が居るかもしれない。
お義父さんが水墨画の大先生なら誰も文句は言わないよ。
しかし、彼はこれがデビュー展覧会。
○○賞も、何も無いわけで。
もう、ヒヤヒヤしますよ、お義父さん。
と、思ってたら小坊が、
「おじいちゃんの絵はどれ?どこに飾ってあるの?」
と、ナイス突っ込み。
「ん?オレの絵、見るか?見たいの?ん?」
嬉しさを隠し切れないおじいちゃんの問いかけに、
「え、、まあ、、、はい、、、、」
と、小坊の返事がウケル(笑)
「遠いよー、広いからねぇ、1キロくらい歩かなきゃなんないな」
と、おじいちゃんの無茶振りに、
「え、、あぁ、、、、そうなんっすかぁ。。。」
と、小坊。
おじいちゃんに付き合ってあげてください、お願いだから(笑)
お義父さんの絵は、二条城の城壁が描いてあった。
夫「二条城ってあの二条城?おたん、行ったの?行ってねぇよな、二条城」
父「行ってねぇよぉ~バカ。写真だよ、写真。
写真見て下絵何枚も描いて、仕上げるんだよ」
夫「ふ~ん、じゃあ、トレースか。ってことは上手い写真じゃないとダメだな」
父「トレースとか言うな、バカ。難しいんだよ、ここんとこのぼかしとか、遠近とかよぉ」
夫「ふんふん。へぇ~上手いじゃん。いいじゃん、こうゆうの、老後の愉しみに・・」
父「じいさん扱いすな、バカ。いろいろ奥が深いんだよ」
母(登場!)「そうそう奥が深いんだってよ。
せいぜい脳トレしてもらわないとさ、お父さんボケちゃうから」
父「まーった、そんなことばっか言ってから。脳トレとかそんなカタックルシイこと言ってちゃ、
描けねぇんだよ、絵ってのはな・・・」
母「はぁ~おなかすいた。さっきロビーにレストランあったよ、そこで何か食べよ」
妻、強し(笑)
まあ、どこの夫婦もだんだんこうゆう力関係になってくんのかね(爆)
(つづく・・・)
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