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せっかく同級生達が入寮して来て、
《先輩の中に新入生は一人ぼっち》状態から脱出できたのに、
サルオは高校の卒業式に出るために、一旦自宅に帰らなければならなかった。
懇談会終了後、一緒に車に乗って帰った。
 
車の中で、この三週間の話をいろいろ聞くことが出来た。
 
その中で一番ウケタ、方言の話を。
 
あ、ココにはっきり書いてなかったかもしれないけど、
サルオの大学は岐阜県にあるのね。
と言っても名古屋寄りなので、
地元の人のイントネーションは名古屋弁と関西弁が混じった感じだ。
監督もジモティなので、コッテリの岐阜弁だ。
 
ある日、サルオがクロックスを履いてママチャリに乗ろうとしていると、
それを見た監督が、
「おい、オマエ、そんなスリッパで自転車乗るな」
と言って来たんだって。
で、もちろん、
「すいません、スグにスニーカーに履き替えます」
って言ったものと思いきや、サルオったら、
「あ、これはスリッパじゃないっす。クロックスです」
と言い返したと言うのだ∑( ̄ロ ̄|||)
実は、西のオッサンは、このテのゾウリを《スリッパ》とか、《ツッカケ》とか言うんだよね。
「アンタ、本当にそんなふうに言い返したの??」
と焦って聞くと、
「言い返したって言うか…だって、クロックスはスリッパじゃないじゃん!スリッパって部屋で履くペタペタしてるヤツじゃんか!違うから違うって言っただけなのにさ~」
ん・・・まあ・・・そうなんだけど・・・
で、サルオにそう切り替えされた監督は、
「ほぅぅぅ。オマエ、えらいこと言ってくるやんけ」
と、ジロっと睨みながら言ったんだって。
でしょぉ?そりゃそう言うよぉぉぉ~~(~д~*)
それってメッチャ気分害してるじゃんか!と、サルオに言うと、
「おっ母さん、さすが関西出身だね!《えらい》の意味、わかってるんだ!」
「え?え?どういうこと?」
「俺さぁ~、監督が、《えらいこと言う》って言うから、てっきり褒められたんだと思ったんだよね。堂々とスリッパじゃないって言ったからさ。で、最高の笑顔で「ありがとうございます!」って言っちゃったんだよぉぉ~そしたら、「アホ!誰も褒めとらんわい!」ってまた怒られて・・・」

あっちゃーーーーε-(ーдー)ハァ最悪・・・

で、その後どうしたの?って心配して聞くと、
「そうなんだよ、最悪なんだよ~《えらい》って、《ヤバイ》みたいな意味なんだってね。それを知ったのはもっと後なんだけど・・・でね、監督に《アホ》って言われて、益々わけわからんと思いながら、とりあえず、「はぁ・・・」とか言って、へらへらしてその場を逃れたんだよ。」

へらへらして・・・ぅわ、さらに最悪じゃん∑( ̄[] ̄;)!ホエー!!
「でね、また違う日に、キツイ練習の後、先輩が、「あぁ、俺マジえらいわぁ~」って言うから、練習頑張ったから自分で自分を褒めてるのか?変な先輩だなあって思ってたんだよ。あ、これは口に出して言ってないけどね」

あぁ、良かった。そんなこと言ったらアウトだよ、一発アウト。

「でね、また別の日に、監督の高校の教え子が練習に参加して来たことがあったの。俺、久々に同級生と話したんだよね。そしたら、ソイツも、練習しながら、「えらいわぁ~えらいわぁ~」って連発するわけ。で、こっちのヤツラって、どんだけ自画自賛なヤツばっかなんだと思って、「オマエ、何でそんな自分のこと、えらいえらいって褒めるの?」って聞いてみたんだよ。」

つ、ついに、確信に触れたんだね!

「そしたら、「ソレ、《えらい》の意味が全然ちゃう!」って言われて。この場合の《えらい》は、関東で言う《ヤバイ》みたいなニュアンスなんだって、この時に初めてわかったんだよ。この練習はヤバイくらいキツイ~って意味だってやっとわかったんだよ。ってことは、監督が言ってた、「えらいこと言う」ってのは、「オマエ、ヤバイこと言い返してくるじゃん!いい根性してるじゃねぇか!ってことか!ってその時初めてわかって、超やべぇ~って。」
 
それ、滅茶苦茶《えらい》で。
 



私は普段ウチの中では京都弁なので、
サルオはなんとなく関西弁に慣れていると思っていた。
でも、単純にイントネーションは大丈夫だろうけど、
細かい単語になるとこんな弊害が出てくるんだねぇ。
 
サルオのその話を聞いた夫は、学生で京都に済み始めた当初のことを思い出し、
わからない言葉や、西と東では意味が違う言葉が多く、
馴染むまで時間がかかったんだと言っていた。
 
寮には、全国各地の出身者が居る。
宮城県の子も居れば、沖縄の子も居る。
この先もっとバラエティにとんだ言葉を知ることができそう。
楽しみだねぇ~(笑)
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日曜日に行われた保護者懇談会で、
初めて監督やU井さん(今回サルオの早目の受け入れを手配してくれた人)にお目にかかった。

監督は、どっしりとした体格で頑固そうな表情。
入寮して間無しの頃、サルオが、
「監督さん、超おっかねぇ・・・」
と、先輩達に聞こえないようにヒソヒソと電話してきてたけど、
見た感じはホントにそんな感じの人だ。
 
片や、U井さんは、
体型こそ監督とは引けを取らない重量系(笑)だけど、
その表情はにこやかで、話しやすい雰囲気の方だった。
 
最初にU井さんから、部活と寮生活の説明があり、
各スタッフの紹介が済むと、いよいよ監督のお話が始まった。
 
最初に安全面のこと。
練習中に事故が起こると、すなわちそれは部の存続に直結する。
自分達で自分達の練習の場を失くすことになるのだ。
だから、部員達にはしつこく何度も安全面に留意するようにと話すんだとのこと。
 
実はサルオは、この安全面の対応で早々に監督から注意を受けている。
初練習からまだ4~5回目くらいのロード練習の最中に、
自分の自転車のサドルの不具合で走行続行不可能となったので、
途中で一人で寮に引き返した。
もちろん一緒に走っていた先輩に事情を伝えてから戻ったんだけど、
同時に数キロ先の折り返し地点に居た監督にも連絡し、
その旨を断ってから帰るべきだった。
ロードに乗る時は必ず複数で行動しなければならないと言うのが、監督の考え方。
だから、一人で引き返したことに対して、練習後、宿舎で厳重注意を受けたのだった。
きっと監督はサルオの高校の事情を知っているからこそ、
サルオには最初の段階でガツンと注意してくださったのだと思う。
オマエが誰よりも率先して、安全に練習することを心がけなければならないんだぞと。
ただ、かなり厳しい言葉で叱られたらしく、
本人は、まだド緊張状態の時だったから、相当凹んでて、
叱られたその夜、お父さんに泣きの電話を入れてきたくらいだ(苦笑)
でも、いい薬になったと思う。
集団生活では、よく言われる《ほうれんそう》がとっても大切。
報告、連絡、相談。
何事もリセット上手なサルオだけど、
今回のことで《安全》の二文字がしっかり脳に刻まれたことだろう。
 
次に、自分の手元に預かった部員は皆どの子もかわいいという話。
そもそも、この監督は前年度まで大学の近隣高校の自転車部顧問をしていて、
ここの大学の部活を合同練習などで面倒を見てきた。
そして、昨年度高校を定年退職し、今年度から大学の専任監督に就任したのだった。

なので、監督のとこを皆、《Y崎先生》と呼ぶ。
Y崎先生は、競技経験は一切無い。
本人曰く、
「そんなズブの素人が高校から競技を始めたこれまたズブの素人選手を、
今まで何十人もインターハイで優勝する選手に育て上げてきた。
競輪選手になった生徒も57名も居る。
自分の指導には数々の経験値からくる大きな自信を持っており、
その証拠に、他校の顧問がどんな指導をしているのか教えて欲しいと、
言って来るんんです。ハッハッハ!」
と誇らしげに話していた。
 
「この大学には高校の時にトップクラスの成績を出した子はほとんど居ない。敢えて高校時代に悔しい思いをしてきた子達をスカウトしている。そういう子の気持ちに寄り添って一緒に切磋琢磨し、大学でこそ表彰台に立たせてやりたいんです。カッコイイ思いをさせてやりたいんです。」
 
カッコイイ思い・・・いいこと言うな、この監督。
ぜひサルオにもさせてやってください。
アイツも、高校の時には相当悔し涙を流してきている。
その気持ちをバネにして、今度こそ表彰台に立てるといいね。
 
「自分はどんなことがあっても、自分の部員を守ります。どんなに立場が上のヤツにだって、それが変だと思ったら異論を唱える。その代わり、部員達には普段から礼儀正しく常識のある人間として生活してもらいたいのです。突っ込まれる要素が何一つ無いようにしておいてもらいたい。だから、ある意味一般の大学生とは異質なキャンパスライフを送ることになるだろう。授業も出席状況を先生方から逐一報告して頂くことになっている。自主休校なんて言語道断。酒タバコ禁止、バイトもシーズンオフを除けば、する暇が無い。服装も華美な物は避け、ジャージで授業を受けることも禁止。門限は10時。・・・とまあ、他の部活に比べ規則も多いと思います。だが、この四年間の生活は必ず将来役に立つはずだと信じているのです・・・」
 
この人を味方につけておいたら百人力かもしれない。
だけど、頼ってばかりはいられない。
サルオも監督の気持ちに応えるべく、
日々の生活から部活から、気を引き締めて頑張らなきゃね!

この名物監督さんなら、安心して息子を預けられると感じた懇談会だった。
今日は風がめちゃくちゃ強いよ~
小坊は土埃の中でサッカー頑張っているかな。
 
 
さて、
昨日の、吉か凶か・・の続き。
ざっくり言うと《一足お先の入寮作戦》の結果おそらく成功、吉と出たようだ。
 
それは、先週の土日に寮に行った時、三週間ぶりにサルオの顔を見た瞬間分かった。
だってね、思いっ切り日焼けしてたの。
サングラスの跡がクッキリついてて、完璧な逆パンダちゃん状態。
みっちりロード練習できていた証拠だ。
もしこの三週間、まだ自宅に居たとしたら、きっとこんなに日焼けはしてなかっただろう。
練習で走った距離も、実際の何分の一だったに違いない。
私は嬉しくて開口一番、
「おぉ!、メッチャ日焼けしてるね!練習してるかどうかは顔見たら一発分かったよ!」
と言ったくらいだ。
サルオ本人も素直に、
「まあね、毎日乗ってるし。雨の時はローラーとウエイト。早くこっちに来て良かったよ」
とニコニコ顔で答えていた。
 
そんなわけで、《一足お先の・・》の作戦の1番の目的だった練習面において、大吉だった。
だけど、他にも良かった面はいっぱいある。
 
まず、三週間生活しながら実際に必要な物をリストアップすることができた。
あ、欲しい物を全て用意してやるつもりはないけどね(;^ω^A
だって、最初のうちは、
ハンガーとか、洗濯用のネットとか、スリッパとか、
そっちで揃えればいいじゃん的な小物のリクエストが多かったんだけど、
10日過ぎたあたりから、
テレビとか冷蔵庫とか扇風機とか、有り得ない要望メールを送りつけてくるようになって。
だいたい、二段ベッドのどこにそんな家電を置くんだっちゅうの!
そんなの置いたら寝るスペースなんか無いっちゅうの!
タダでさえ、自分のサイズは特注レベルなのにさ~
 
だけど、四年も寮生活していると、二段ベッドライフのプロが居るんだよね、これが。
たまたまこの三週間、サルオはそのプロの先輩の真上のベッドだったみたいで、
そのカスタムされたベッドサイドに魅了されてしまったようなのだ。
寮からかけてくる電話でも、
「おっ母さん、先輩のベッド凄いよ!何でもあるんだよ~テレビあるー、パソコンあるー、プリンターあるー、プレステ3あるー、扇風機、コーヒーメーカー、湯沸しポットあるー、それに小型冷蔵庫まであるんだから!プロだよプロ!すっげーよ~!!俺はそんな全部は要らないけど、冷蔵庫だけお願い!なんとかして!!」
みたいな話ばっかり。
 
それにしても、冷蔵庫って・・・(;~〓~)
 
第一、ほとんどの家電製品は寮の一階にある食堂に完備されているもん。
テレビもプレステも、もちろん冷蔵庫も。
だから、パーソナル冷蔵庫なんていらんでしょうが?と言うと、
「ダメなんだって。食堂の冷蔵庫に入れておいたら先輩に全部食べられちゃうんだって!だからマイ冷蔵庫は必需品なんだって先輩が言ってたもん!ちっちゃいのでいいから!お願い!ね、お願い!お願いしますっ!」
 
お願いされてもねぇ・・
だいたいよく考えたら、今まで散々自宅の冷蔵庫の中の物を勝手に食べ尽くしてきたのは、
いったいどこの誰だったんでしょうかね?
私はソイツのおかげで、勝手に食べられないようにする為の術を数々編み出したのさ。
サルオちゃんにも教えてあげるから試してみたら?
まず、四方八方にデッカク油性マジックで名前を書くでしょ。
蓋にも底面にも、抜かりなくね。
名前が書かれてあるだけで、常識的な人間だとたいていは食べようという気が失せるはず。
でも、「気付かなかったよ~」とか抜かして、
食べちゃったモン勝ちな手段に出るヤツ(誰のことかわかるよね?)のために、
記名した品物に輪ゴムを何重にもかけておくのよ。
さらに、そのゴムの間に再度名前を書いたメモを挟んでおけば、より万全。
そこまでしてあっても無断で食べてしまうヤツは、もう笑って許すしかないかも(苦笑)。
 
「確かに。輪ゴムは食べる気力が萎えるかも・・・」
↑経験者は語る(笑)。
 
 
あと、先に入寮して良かったことと言うと、先輩ウォッチングだろう。
サルオはたった三週間で、驚くほど先輩達の相関図を把握していた。
30名弱の人間が共に寝泊りしていく上で、
力関係やそれぞれの癖などを知っておくのは大切だもんね。
しかし、サルオにそんな世渡り上手な面があったとは。
 
この先輩とこの先輩は仲がいい、とか、
この先輩とこの先輩は部長や監督と対等に話しが出来る、とか、
この先輩はちょっと浮いた存在だ、とか、
この先輩は教職を取っている、とか、
この先輩はパソコンに詳しく、この先輩は音楽に詳しい、とか、
この先輩は車の運転が荒い、とか、
この先輩は風呂が嫌いなので、特に夏場は異臭を放つ、とか・・・(笑)
 
また生活面での収穫もあった。
サルオはずーっと二段ベッドだったら絶対上がいい!と言っていたのだが、
実は実際使ってみると下の段の方が何かと便利なんだとか。
特に寮では、このベッドの上だけが唯一のプライベートなスペースなので、
ただ睡眠をとるだけの場所じゃないからね。
それに、部屋の入り口より奥の方が落ち着くという情報もキャッチすることができたので、
同期生が入寮してくる前に、室内のベストポジションにベッドを設置することもできた。
卒業の決まっている先輩が置いていったベッドサイドの棚やライトをゲットしたし、
整理BOXも譲ってもらったんだって。
 
 
・・・とまあ、いろんな部分で、《一足お先の入寮作戦》は成功だったと言えるだろう。

ただ、忘れてはいけないのは、
サルオが先輩ウォッチングをしていたように、
20名の先輩達もサルオのことをジックリ観察する時間が三週間もあったということだ。
これって、結構プレッシャーだよねぇ。
 
「アンタ、この三週間でボロが出たりしてないだろうね?」
「え?あぁ、それは大丈夫 (^-^)/ 俺は大学では平和主義で行くって決めたからね。今のことろ、素直な可愛い後輩だと思われてるんじゃん?」
 
ククク・・・そりゃ結構。

初心忘るべからず。
継続は力なり。
協調性を身に着けて、集団生活を楽しく送っておくれよ。
 
 
サルオは、スポーツ推薦で大学に合格し、
部活の成績を持って進学することができた。
有り難いことに、授業料も半額免除と言う高い評価を頂いた。
なので大学入学後も、部活を軸に学生生活を送ることになる。
 
ところで、
高校三年生の三学期っていうのは、ほとんど授業が無い。
サルオの学校なんて、一月末に定期テストが終わったら二月は丸々休みで、
三月初めに行われる卒業式前日の予行練習の日まで、登校日すら一日も無かった。
サルオの学校は工業高校なので、卒業後の進路はまちまちだ。
工業大学に進学する子も居れば、自動車整備の専門学校に行ったり、
就職し社会人になる子も多い。
新しい環境に突入するまでの一ヶ月、運転免許を取りに行ったり、卒業旅行に出かけたり、
皆それなりハメを外して緩ぅ~く過ごしたようだ。
 
サルオも、4月からはある意味窮屈な寮生活が待っているので、
最後の春休みくらいは、のんびり楽しく過ごせばいいんじゃん?
と、言ってやりたいところだが、そうは大学側が許しちゃくれなかった。
11月に合格通知を貰った後、再三送って来られる、
《練習を怠らないように。入寮後すぐに行われる合宿についていけるよう、決して部活を引退せず練習を継続するよに。》
という、書類。
特に、サルオの同期は男子10名も入学が決まっているので、
この先、大学の出場枠が決まっている試合に出るために、
おそらく学内選抜は免れないだろう。
スタメンに選ばれるためにも、
入寮までの間、練習の手を抜かずしっかりやらなければならない。
 
ところが、サルオの高校の部活は相変わらずのらりくらりしていて、
ほとんど部休に近い状況だった。
でもまあ、部活を当てに出来ないなら、自主練すればいいだけのことなんだけど、
その自主練こそサルオの1番苦手なこと。
 
秋から冬になっても部活は一向にシャキっとはせず、 
とうとう二月に入り、学校が休みになってしまった。
案の定、サルオの朝寝坊が始まった。
私が仕事に出かける前に起きてくるなんてことは奇跡に等しい。
塾での雑用バイトも年末で一区切りついてしまい、
かと言って、他のバイトを見つけるでもなく、
三日に一回くらいは重い腰を上げ四時間ほど練習に出かけても、
それ以外の日は、ほとんどゲームとDVDに明け暮れる毎日。
来る日も来る日も練習ゼロのサルオを見ている夫と私は、ハラハライライラしっ放し。
 
 
でもね・・・自主練って難しいと思う。
特にこの寒い時期、たった一人でひたすら坂を上ったり、長距離を走ったり・・
よほど精神力が強い人間じゃないと積極的にできないだろう。
自主練が苦手なサルオも、頭ではよくよく分かっているはず。
練習しておかなきゃいけないんだってこと。
入寮までの練習が重要なんだってこと。
同期の奴等はそれぞれの高校の部活で後輩達と厳しい練習を続けているはずだってこと。
分かっちゃいるけど、自分は今日も練習しなかったってこと。
ヤバイってこと。
やっておかなきゃ、ヤバイってこと。
でも、また今日も練習しなかったってこと・・・
 
自業自得で逆切れのサルオ本人と、
傍らでその意志薄弱な息子を見ていて、イライラを募らせる夫。
最悪の空気間で向かえた二月初旬、
秋から溜まったそれぞれのイライラがついに爆発し、大喧嘩となってしまった。
 
こんな日々がこれからまだ一ヶ月も続くなんて私は耐えられなかった。
心が持たないって思った。
それでふと思いついたのが、
高校の部活が当てにならないなら、大学の練習に参加させてもらえば?ってアイディア。
それでも私が大学に頼むのは筋が通らない。
もう大学生なんだから、やっぱり本人自身が事情を話し頼んでみないとね。
そういう風に、ダメ元でサルオに提案してみると、
これが予想外にもアッサリと首を縦に振ったのだった。
「とりあえずまず電話してみる。ダメなら仕方ないもんね。」
余りにも素直に電話をしたサルオを見て、
ああ、やっぱり練習不足はしっかり自覚していたんだなって。
内心相当焦ってたんだなって思った。
 
大学の部活の庶務を担当してくださっているU井さんは、
早速監督さんに話を通してくださり、受け入れ準備をしてくださることになった。
そして、サルオが電話を入れてから約10日後、同期よりも一足先に入寮の運びとなったのだ。
 
それから三週間、
サルオは先輩達の中で新入生としてたった一人過ごすことになったのだ。
この作戦、吉と出るか凶と出るか・・・
 
 
《つづく》

この封筒の中身は如何に?

昨日、郵便局さんから封書が届いた。
不採用通知にしては、無駄にデカイB4サイズの封筒だったので、
これはもしかするとヤツは本当に採用されたかも?と、
窓の所に持って行って、中を透かして見てみたりした。
見えなかったけど(苦笑)。
 
帰宅したサルオに手渡すと、
「ぅお!来た来た!どっかなぁ~受かってるかなぁ・・(((*´ε` *)))」
と、豪快にビリビリと破いて中に入っていた紙を1枚取り出し目を通した。
 
・・・


・・・



「なーーーんだよっ!今回は、 《見送ります》 だーって!
 ふざけんなっ!」
 
と、今度は封筒ごとビリビリと破き始めた。
・・別に、ふざけてないと思うけど。
 
「じゃあ、何で面接の時、あんな愛想良くニコニコ応対しやがったんだよ?」
 
しやがった・・って、アンタだけに特別愛想良かったわけじゃないと思うけど。
 
「気、持たせやがってさっ!ハン!郵便局なんて行かねぇーしっ!」
 
逆切れっすか(;´Д`A ```やれやれ。

でもまあ、キツイ口調の割りには、ちょっと凹んでる様子(苦笑)。
alohaちゃんが言うように、意を決してバイトに挑戦しようと思ったんだもんねぇ。
それを出ばなをくじかれたって事で、気分は良くは無いよねぇ~
で、ちょっと慰めてやることにした。

今回は、「アンタがどう」とかってことで不採用になったわけじゃなく、
単に、アンタよりもっと働ける日数が多いとか時間が長いとかっていう人を、
優先的に採用したってことだと思うよ。
だいたい年賀状の仕分け作業が大きな仕事なのに、
肝心の年末年始は来れませんってヤツは、優先順位低いだろうし。
アンタ自身に問題があって落ちたわけじゃないから、あんまり落ち込まないようにな。
 
「ハン!ウザ。
 マジ行かなきゃ良かったし!何が見送りますぅ~だよ!頼んでないっつーの!」
 



・・・本当に合格するって思い込んでたんだなあと、
改めてオメデタイ息子をしみじみ見つめた母であった。
 
 
 
サルオ、初めてのバイトデビュー、ならず!。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。

寒いぃぃぃぃぃ~
 
小坊はお熱下がったけど、
さすがに本日はサッカーは休ませた。
練習は9時から3時と一日中だし、昨日よりもグッと冷え込んでて、
太陽も出てないしね。
それに、今日またぶり返したら、明日からの学校に差し支える。
それは困るもん。
小坊的にはどうだかわからんけど、サッカーより学校優先だから。
 
結局丸三日休んだので、宿題がそれなりに溜まってる。
今、ブツクサ言いながらやってます。
 
 
午前中、サルオは初めてのバイト面接に行ってきた。
初心者にはお手ごろな郵便局。
たまたま本局が家の近所なので、ちょうどいいかと。
でもね、アルバイト募集のはがきがポストに入っていたのは10月末頃。
早く応募しないと空きが無くなるよ!と言う私の声はスルーされ続け、
そのはがきを投函したのはつい一週間ほど前。
折り返し届いた案内書類を見ると、
当然高校生ができる枠はほとんど無くて、
今回はほんの少しの欠員募集。
概ねもう募集は終了しているっぽかった。
「もう無理じゃん!こんなのもう空きねぇじゃん!ウザ、マジ、ウザ“(*`ε´*)ノ」
そんなの自分の応募が遅かったからじゃん。
だから早く応募ハガキ出せって言ってたのにー。
でも、全く無いわけじゃないんだし、とりあえず受けに行くだけ行ってみれば?
「ア~~~メンド。マジ。メンド。ウザ。メンド。マジ、ウザ・・・」
 
キミは、どこの国の人だね?(;-_-) =3
 
そんなこんなで、渋々?面接へ出かけて行った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・と思ったら、15分ほどで帰って来たぞ(~д~*)。
「忘れモン、いっぱいあったし~ヤバ、ヤバ、マジヤバだしぃ~~」
 
肝心の応募書類(しかも書き洩れ有り)、他に学生手帳、保険証、印鑑等、
《持ち物》と書いてあったものを一切持たずに面接行ったんだって。
まあ、学校の定期試験でも、
「オレさまの筆箱はこの胸のポッケなぁ~のだ。
 ここに挿してあるシャーペン一本で十分なぁ~のだ」
と、教科書ノートはもちろん、筆箱すら持たずに手ぶらで登校するヤツだけどねぇ。
でも、面接はそんなの通らない。
アンタ、大丈夫か?
「だって、オレ、バイト面接とか初めてなんだしぃ~・・」
って、《手ぶらで面接》なんて、初めてだったら逆にそんなラフな感じで行けないでしょう?
初めてとかそんなこと以前の問題じゃん!
 
「あ”~~~やがまじいぃぃぃ~~~~~!!!
 オレは今これを書いてスグにまた、行がなぎゃなんだいんだよっ!」

急いで書き洩れの箇所を埋めて、学生手帳などを持って再度出て行った。
 
 
 
面接時間ギリギリに手ぶらでやって来て、
忘れ物取りに帰って、走り書きみたいな書類を提出するヤツなんて、
私がもし雇う側だったら、絶対却下だな。
 
 
 
それからコ一時間ほどしてサルオは帰宅。
リビングに現れたサルオは、

「ポォォォォォ~~~~~」

と、マイケルの雄叫びと共にムーンウォークならぬフローリングウォークで現れた。
その浮かれた様子を見た小坊が、
「お兄ちゃん、バイト受かったの?」
と訊くと、
「フッ、フッ、フッ、大丈夫じゃん?好感触だったし!オレのこと好印象だったっぽいし!」
とまあ、いつものご満悦顔。
「受かったわけじゃないんだろ?浮かれてんなよ(-_-;*) 」
と大人な小坊に突っ込まれる始末。
「いや、大丈夫じゃん?
 いつものように、『おっ!キミ背高いねぇ~何かスポーツやってんの?』って訊かれてさ、
 この質問されたら掴みはOKじゃん?
 自転車競技やってるんで、力仕事は任せてくださいって言ったら、
 『へぇぇ~そっかぁ~~ふむふむ・・』って丸、丸、丸、っていっぱい丸してたもん!
 ね、超大丈夫っぽいっしょ?」
丸、丸、丸、って、そんなのOKの丸だかどうだかわからないじゃんか~
「エ?OKの丸っしょぉ?何でもできる若者!ってことじゃん!」
そ、そうなんスか?
ノー天気なのも、ここまで行くとホントおめでたいわ(笑)。
 
 
結果はまた追って連絡あるらしい。
さぁ~て、本当に《何でもできる若者》ていう評価だったかどうか・・・
郵便局さんからの連絡に乞うご期待!
頭に血が上るって、きっとこんな現象だ。
ほっぺが熱くほてって息遣いも荒く、心拍が上昇していたと思う。
脳天から湯気が立っていたかもしれない。
 
 
あまりの情けなさに。
 
 
あまりの悔しさに。
 
 
 
 
 
サルオのばか。
夕方サルオから、8時半過ぎに羽田に到着予定と連絡あり、
夫が車で迎えに行った。
 
 
夫が家を出た直後に、やっと正式リザルトが発表になった。
急いで確認すると・・・
 

ハァ?
ちょっとちょっとぉぉぉーーーーΣ(T□T)

去年より
順位下がってるんですけど( ̄Д ̄;) ガーン
 
それでも、難しいと言われるこのコースを、
今年も完走できたんだから、《良し》 とするべきなんだろうかねぇ・・・
一応、まだまだ病み上がりだったんだしぃ~とか無理矢理な理由くっつけてさ。
あーあ。
テンション下がるわぁ。
 
こんなショボイレースするヤツに、入学金とかマジ払いたくないわぁ~ 



でも、結局は払っちゃうんだろうなぁ・・・



どうせなら、気持ち良く払わせてくれればいいのに・・・



ちなみに、2月生まれのサルオは、来年度もこのクラスで走ることができる。
ただ、次回はほとんどが高校生の中に混じって、
大学の名前を背負って出走することになるわけで、
それはそれで、相当なプレッシャーなはずだけどねぇ。
ナラオが言う《新しい環境》に期待し、一年間、みっちり頑張ると言う猶予を与えて、
来年こそはこの沖縄で結果を出してもらうことにするか。


そのために、
明日からは、次のステージに向けて頑張って…
 
・・・やる?
 
 
・・・・・・・・・たぶん、やらないんだろうなぁ…( ̄へ ̄|||) ウーム



これから入寮の日までが、問題だよな。
一応レースもこれで終了したわけだし、
入学も決定したと言うことで、
授業も練習も、そこそこってことでしょ?

いやぁ~勘弁してほしいです。

バイトしろよ、バイト。

暇なら働けよ!!

勉強も練習も家の手伝いもしないヤツには、
仕送りなんてしてやんないぞーーーーー(~ヘ~;)フフン!


 
名護・・行きたかったな。

オフィシャルサイトに掲載されていた本日の沖縄名護の写真↑↑
快晴無風、まさに自転車ライド日和のようです。
見るからに気持ち良さそう~
 
この景色の中、走っているんだな、サルオ。
いいなぁ、サルオだけ。
 
と言うのも、当初、今回は家族みんなで応援に行こうかと夫と話していたから。
サルオにとって高校最後のレースだしね。
それに、来年度からは地区が西日本の括りでのレースが増えるし、
なかなかアイツの走りを観に行くこともできなくなる。
小坊も中学生になったら、
家族揃っての旅行っていう機会も無くなるだろう。
だから、皆で思い切って沖縄へ!ってね。
 
だけど、観戦ツアー実行にあたって条件があった。
家族の前で見ごたえのあるレースをするために、サルオがしっかりと準備するということ。
レース本番に合せてトレーニングメニューを考え、スキルを上げていくという作業だ。
百歩譲って仮に勝算はなくても、
せめて本人のやる気や意気込みくらいは感じないと、
わざわざ沖縄まで応援に行く気になれない。
アイツの旅費は学校から補填されるにしても、
残りの家族3人沖縄旅行っていうと旅費は相当な額だもんね。

飛行機のチケットや宿も、ギリギリまで手配せず、
アイツの動向をうかがっていた。


出でよぉぉぉ~~~~アドレナリン~~~~~~ってね。


だが結局、残念ながら大枚はたいて応援行く価値無し!との判断がくだり、
観戦ツアーは見送ることになってしまった。
 
ちっ!
本当に行く気でいたのにぃ。
 
沖縄で、
本場のゴーヤチャンプル食べまくって、
採れ立てのパイナップル食べまくって、
ちんすこうお土産に買って帰ろうって思っていたのにぃ。
 
 
アイツのせいで、行けなくなったと言うのに、
なぜかその張本人はこの美しい景色の地に居るという・・何とも不可解な!
きっと、適当にレース済ませて、
残り時間は、存分に南国ムードを満喫して帰ってくるのであろう。
 

うーーーん・・・やっぱり腑に落ちないわ、この状況。
昨日は入試の結果発表の日だった。
 

大学から顧問の先生に直接電話が入り、
その後、書面に記されたものが自宅に郵送されると聞いていた。
こうゆう結果連絡は、通常その当日の午前中にあるものだと思っていたので、
私は仕事中、アイツから連絡が入っているかもしれないと、
何度もコソコソと携帯をチェック。
だが一向に、サルオからは
無しのつぶて。
 
2時に仕事終了して、
辛抱できずにサルオの携帯に電話してみたけど、応答なし。
メールを入れても、返信なし。
 
堪りかねて夫に、
「もしかしたら、結果落ちてて私らに連絡してこれないんじゃないだろうか?」
と思わずメールをすると、
「え?今日発表なの?」
とまあ、気の抜けるような返事が(-"-;A
 
何で、そんな肝心なこと把握してないねん!!
 
 
・・・と腹を立てても仕方ないので、
「そう。今日顧問に連絡が入るらしいんだけど…
 普通こうゆうのって午前中の早い時間帯に言ってくるもんなんじゃん?
 先生からも連絡無いよね?アイツの携帯も全く使えないし・・・」
と冷静にメールを返した。
「アイツ、落っこちてて拗ねてて連絡すらできんねぇんじゃないの?」
午後2時の時点で連絡が無いのはやっぱり結果が良くなかったのかも、と夫も思ったらしい。
「その可能性無くは無いでしょ?
 でもこの間の試験で既にチームジャージの採寸までしたって言ってたくらいだし、
 落ちるってことはよっぽどだろうと思うけど・・・」
「まあな。でも、アイツはアイツなわけで、何が起こるかわからんし・・・」


おっしゃる通り。
 
 
そんなやり取りをしながら帰宅し、すぐにポストの中を確認したけど、
やっぱり大学からの書類は届いてなかった。
サルオの携帯は相変わらずだ。
 
 
夫の実家からも、連絡来たのか?と電話はかかってくるし、
一体全体どうなっているんだろう・・・とイライラしていたら、
夕方やっとサルオから電話が入った。
 
「合格したってヾ(゚▽゚*)ノ
 何かさーー江○先生(顧問)にはもっと早くに連絡来てたらしんだよね。
 ひでぇ~し、江○原先生(  ̄っ ̄)ムゥ」
 
とのことだった。
合格と聞いてホッとしたけど、
その後の話を聞くとアイツは顧問からつくづく信用されてないんだなって思ったし。
 
「オレ、朝から何度も先生に訊きに行ってて、
 その度に 『まだ来てねぇな・・』って言うしさーーー
 さっきも、オレが 『沖縄で好成績だったら、学費全額免除になるんッスよね?』って言ったら、
 『そんなもん、合格してたらって話だろが。いつも順番が逆なんだよ、オメーはよ!』
 とか怒られてさーーーー『そりゃそうッスけど・・』って言ったら、
 『向こうはもしかしたら沖縄のレース見てから合否決めるって腹なんじゃねぇのか?』
 とか言い出して、『エ~~~そうなことってあるンスかぁ~?』って訊いたら、
 『オメーに関してはあるかもな。韓国でト○ルからもオメーの情報相当入ってるだろうしな』
 とか言われて、マジビビッタし」
 
ト○ル・・・とは、サルオの部活のOBで、
M大4年生でインカレで優勝している優良選手。
性格も考え方も、全てサルオとは180度違うタイプのこの先輩とは、
国体のメンバーとしても何度も一緒に寝泊りしていて、
サルオの、身の回りのだらしないことや忘れ物が多いこと、
時間にルーズなことや、メンタルの弱いこと・・・など良からぬ部分までバレテいるのである。
で、タイミングの悪いことに入試だった丁度その日程で、
韓国で日韓友好試合が行われており、
さらにタイミングの悪いことに、今回のこの代表メンバーに、
ト○ル先輩と共に、サルオが受験した大学の主将の井○先輩も選ばれ、、
一緒に遠征に行っていたのである。
長い遠征、
井○主将が、ト○ル先輩に彼の後輩であるサルオのリサーチをしないはずがない。
顧問は、そのことを言っていたんだよね。
 
「どう考えても、ト○ル先輩から行くオレの情報とかって、ほとんど良いことないしさーーーー
 先生がそう言ったときには、マジダメかも・・って思ったし」

普段からの真面目な心構えって、こういう時に生きてくるものなんです。
その時だけ繕ってもダメなんだってこと、よぉ~く覚えておくんだね+( ̄ヘ ̄)/
 

ところで、顧問がまだ連絡来てないって言ってたのに、何で結果わかったのか?と訊くと、
 
「ダメかも、ダメかも。。。って思いながら教室に戻ったら、
 担任が、『合格したんだって?』とかノー天気に言ってくるから、
 『エ?マジっすか?でも、江○先生はまだ連絡来てないって言ってましたけど・・・?
 って言ったら、『あ、やべ。言っちゃいけなかったんだっけ・・』とか言うし!
 急いで江○先生に確認しに行ったら、
 『あーあ。遠○先生口滑らしたのかぁ~(-ε-) ったくダメだなぁ!!』とか言い出してさー。
 朝に連絡来てたんだけど、沖縄頑張らすために言わないでおこうと思ってたんだって。
 ひどいよねぇ~ヽ( )`ε´( )ノ ブーブー!!」
 
そうゆうことか。
って、バラしたらアカンやん、担任!!コラ!!
レースの結果で合否を判断しますって思わせておいたら、
さすがのアイツも、本気で走れたかもしれないのにぃ~(ー。ー)フゥ
グッドアイデアだったのにな。
 
んんん・・・だとしても、江○先生、親には真相を連絡してくださいよぉ~
気を揉んでしまったではないの。
 
 
 
ま、そんなわけで
顧問にとって、サルオは最後の最後までイジラレキャラだったということ。
 
 
 
 
日曜日のレース、正直、全額免除勝ち取ってほしいんだけどなぁ~
さっき送ってきたあのメールの感じじゃ、まず無理。
幸せボケのサルオには、今回もほとんど期待できないってことか。
グス。
 
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