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今日は風がめちゃくちゃ強いよ~
小坊は土埃の中でサッカー頑張っているかな。
 
 
さて、
昨日の、吉か凶か・・の続き。
ざっくり言うと《一足お先の入寮作戦》の結果おそらく成功、吉と出たようだ。
 
それは、先週の土日に寮に行った時、三週間ぶりにサルオの顔を見た瞬間分かった。
だってね、思いっ切り日焼けしてたの。
サングラスの跡がクッキリついてて、完璧な逆パンダちゃん状態。
みっちりロード練習できていた証拠だ。
もしこの三週間、まだ自宅に居たとしたら、きっとこんなに日焼けはしてなかっただろう。
練習で走った距離も、実際の何分の一だったに違いない。
私は嬉しくて開口一番、
「おぉ!、メッチャ日焼けしてるね!練習してるかどうかは顔見たら一発分かったよ!」
と言ったくらいだ。
サルオ本人も素直に、
「まあね、毎日乗ってるし。雨の時はローラーとウエイト。早くこっちに来て良かったよ」
とニコニコ顔で答えていた。
 
そんなわけで、《一足お先の・・》の作戦の1番の目的だった練習面において、大吉だった。
だけど、他にも良かった面はいっぱいある。
 
まず、三週間生活しながら実際に必要な物をリストアップすることができた。
あ、欲しい物を全て用意してやるつもりはないけどね(;^ω^A
だって、最初のうちは、
ハンガーとか、洗濯用のネットとか、スリッパとか、
そっちで揃えればいいじゃん的な小物のリクエストが多かったんだけど、
10日過ぎたあたりから、
テレビとか冷蔵庫とか扇風機とか、有り得ない要望メールを送りつけてくるようになって。
だいたい、二段ベッドのどこにそんな家電を置くんだっちゅうの!
そんなの置いたら寝るスペースなんか無いっちゅうの!
タダでさえ、自分のサイズは特注レベルなのにさ~
 
だけど、四年も寮生活していると、二段ベッドライフのプロが居るんだよね、これが。
たまたまこの三週間、サルオはそのプロの先輩の真上のベッドだったみたいで、
そのカスタムされたベッドサイドに魅了されてしまったようなのだ。
寮からかけてくる電話でも、
「おっ母さん、先輩のベッド凄いよ!何でもあるんだよ~テレビあるー、パソコンあるー、プリンターあるー、プレステ3あるー、扇風機、コーヒーメーカー、湯沸しポットあるー、それに小型冷蔵庫まであるんだから!プロだよプロ!すっげーよ~!!俺はそんな全部は要らないけど、冷蔵庫だけお願い!なんとかして!!」
みたいな話ばっかり。
 
それにしても、冷蔵庫って・・・(;~〓~)
 
第一、ほとんどの家電製品は寮の一階にある食堂に完備されているもん。
テレビもプレステも、もちろん冷蔵庫も。
だから、パーソナル冷蔵庫なんていらんでしょうが?と言うと、
「ダメなんだって。食堂の冷蔵庫に入れておいたら先輩に全部食べられちゃうんだって!だからマイ冷蔵庫は必需品なんだって先輩が言ってたもん!ちっちゃいのでいいから!お願い!ね、お願い!お願いしますっ!」
 
お願いされてもねぇ・・
だいたいよく考えたら、今まで散々自宅の冷蔵庫の中の物を勝手に食べ尽くしてきたのは、
いったいどこの誰だったんでしょうかね?
私はソイツのおかげで、勝手に食べられないようにする為の術を数々編み出したのさ。
サルオちゃんにも教えてあげるから試してみたら?
まず、四方八方にデッカク油性マジックで名前を書くでしょ。
蓋にも底面にも、抜かりなくね。
名前が書かれてあるだけで、常識的な人間だとたいていは食べようという気が失せるはず。
でも、「気付かなかったよ~」とか抜かして、
食べちゃったモン勝ちな手段に出るヤツ(誰のことかわかるよね?)のために、
記名した品物に輪ゴムを何重にもかけておくのよ。
さらに、そのゴムの間に再度名前を書いたメモを挟んでおけば、より万全。
そこまでしてあっても無断で食べてしまうヤツは、もう笑って許すしかないかも(苦笑)。
 
「確かに。輪ゴムは食べる気力が萎えるかも・・・」
↑経験者は語る(笑)。
 
 
あと、先に入寮して良かったことと言うと、先輩ウォッチングだろう。
サルオはたった三週間で、驚くほど先輩達の相関図を把握していた。
30名弱の人間が共に寝泊りしていく上で、
力関係やそれぞれの癖などを知っておくのは大切だもんね。
しかし、サルオにそんな世渡り上手な面があったとは。
 
この先輩とこの先輩は仲がいい、とか、
この先輩とこの先輩は部長や監督と対等に話しが出来る、とか、
この先輩はちょっと浮いた存在だ、とか、
この先輩は教職を取っている、とか、
この先輩はパソコンに詳しく、この先輩は音楽に詳しい、とか、
この先輩は車の運転が荒い、とか、
この先輩は風呂が嫌いなので、特に夏場は異臭を放つ、とか・・・(笑)
 
また生活面での収穫もあった。
サルオはずーっと二段ベッドだったら絶対上がいい!と言っていたのだが、
実は実際使ってみると下の段の方が何かと便利なんだとか。
特に寮では、このベッドの上だけが唯一のプライベートなスペースなので、
ただ睡眠をとるだけの場所じゃないからね。
それに、部屋の入り口より奥の方が落ち着くという情報もキャッチすることができたので、
同期生が入寮してくる前に、室内のベストポジションにベッドを設置することもできた。
卒業の決まっている先輩が置いていったベッドサイドの棚やライトをゲットしたし、
整理BOXも譲ってもらったんだって。
 
 
・・・とまあ、いろんな部分で、《一足お先の入寮作戦》は成功だったと言えるだろう。

ただ、忘れてはいけないのは、
サルオが先輩ウォッチングをしていたように、
20名の先輩達もサルオのことをジックリ観察する時間が三週間もあったということだ。
これって、結構プレッシャーだよねぇ。
 
「アンタ、この三週間でボロが出たりしてないだろうね?」
「え?あぁ、それは大丈夫 (^-^)/ 俺は大学では平和主義で行くって決めたからね。今のことろ、素直な可愛い後輩だと思われてるんじゃん?」
 
ククク・・・そりゃ結構。

初心忘るべからず。
継続は力なり。
協調性を身に着けて、集団生活を楽しく送っておくれよ。
 
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