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月曜日、私は入院手続きと当面必要なものを持って、病院へ行くことにした。
この日は県民の日。
小学校は休みだし、私も予め仕事を休みにしていたので助かった。
インフルエンザのこともあって、小坊は病院に連れて行くたくないなあと思っていたら、
小坊はさっさと友達と映画を見に行く約束をして、
「オレは留守番してられるから、平気だよ」
と言ってくれた。
もう6年生だし、一人でも大丈夫かな。
と言うことで、今回は私一人で面会に行くことになった。
夫が、
「携帯はサルオに渡して来たからな」
と自慢げに言ったので、
何か持って来て欲しい物があるかも…とメールを2~3回したが、
その後、音信不通になってしまった。
夫は、携帯は置いて来たけど充電器は持って帰ってきてしまっていて、充電切れ。
全く使えないし!
しかも、その貴重なメールで持って来て欲しい物ある?って質問の答えは、
《携帯の充電器とipodと、BOSEのヘッドホン》
《メガネ》
《腹減った。何か食い物プリーズ!》
以上。
ま、それだけでも聞けてよかったけどね。
さぞかし病院食では、物足りないんだろうな。。。
リクエストの物を持って、いざ病院へ。
首都高を超え中央高速で山梨まで、150キロ。
たった一人きりでこんな遠出するのは初めてなので、緊張したが、
ナビのおかげで無事病院に行くことができた。
変にドキドキしながら病室まで行くと、
病院特有のの小さなベッドの枠からニョキっとはみ出た二本の足が目に入ってきた。
「あ、、、おっ母さん・・・来てくれたんだ・・・」
入院着を着て、ベッドで元気なく笑いながらサルオは言った。
病室のベッドに入院着を着せられて横になっているサルオは、
どっぷり病人になってしまっていた(泣)。
もう痛みはないの?
どっぷり病人になってしまっていた(泣)。
もう痛みはないの?
大変だったね・・・
「肺、穴、あいた。マジ、ビビッタし・・・」
と言って、脇腹に突っ込まれた管を見せてくれた。
「これで、空気吸い取ってるんだって」
確かに脇腹からチューブが出ている。
痛々しいよぅ~
「オレさ、片肺で走ったんだよ。スゴクね?しかも激痛!
後でレントゲン見せてもらってみ。左の肺、しぼんでるし。
ムカつくのがさぁ、そんな状態のオレより遅くて後ろ走ってた奴が、
完走した奴が少なかったからとか言う理由で、インターハイ決まってるんだぜ?
有り得ねぇし・・・オレに譲って欲しいし・・・」
本当に悔しいよね。
今回、サルオが言うように完走した選手が極端に少なかったらしい。
それだけ、難しいコースだったとも言えるが、
全体のペースもそんなには速くは無かったので、サルオは尚更悔しいと思う。
入賞圏内に入れたかどうかは、棄権している身としては何とも言えないけど、
リザルトでサルオと同等の実力のメンバーの順位を見る限り、
少なくとも完走はしていただろうし、
つまりは、インターハイの出場はおそらく決定していただろう。
それだけに、悔しさはMAXだ。
電池切れだった携帯に電源を入れると、
次々に何通もメールや電話の着信が入ってきた。
同じ部活のメンバーはもちろん、同じ県の学校の部員や他県の部員が、
みんな心配してメールや電話をしてくれていたんだね。
「オレが片肺で走ってるなんて、誰も知らないからさぁ、仕方ないんだけど、
オレがあまりにもすぐに先頭から遅れ始めたから、
沿道にいる先生や知り合いが、
沿道にいる先生や知り合いが、
『オラオラ~~~何やってんだぁ!!』とか
『真面目に足回せよっ!!!』とか、
行く所行く所、ガンガン怒鳴られたし!
こっちは片肺だったっていうのにさ。まあ、オレもそんなことは知らなかったんだけど…」
↑救急車に乗る時に、いろいろ世話をしてくれた同県の学校の選手に電話するサルオ。
脇腹に器具が着いているし立っていると痛くて疲れると言うので、
車椅子を借りてきて廊下まで押して行ってやった。
後ろからソッと写メを撮った。
本当なら、今頃は、
『怪我を頑張って治した甲斐あって、インターハイ決められたね!』
『怪我を頑張って治した甲斐あって、インターハイ決められたね!』
とハイタッチしていたはずなのに・・・
アイツは何で車椅子に乗って病院にいるんだろう・・・
あまりにもその姿が淋しげで可哀想で、涙が出てきた。
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