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夜10時前、
三泊四日の遠征から帰宅した小坊。
四日間とも快晴だったと見えて、
夏の少年らしくこんがりと日焼けしたイイ顔になっていた。
 
チームバスに乗って片道9時間。
富山・石川へ。
ここで近県のクラブとトーナメントマッチ、つまり試合漬けの四日間。
実は今回の遠征にキーパーの選手は不参加だった。
何でもハワイに二週間も(!)家族旅行に行っているとか。
まだポジションを決められる前は何度かキーパー要員になっていた小坊は、
再びキーパーの代役をさせられるのではないかと心配していた。
 
が、
意地でもキーパー指名されないようにと、
いい意味で気合いが入ったことが功を奏したのか、
結局遠征中の試合では一度もキーパーをやらなかったらしい。
しかも、チーム内で三番目に多く得点を入れたんだと嬉しそうに教えてくれた。
三日目と四日目は連続でキャプテンを命じられ、
気持ちが引き締まったと言っていた。
 
疲れてフラフラになりながらも、充実した表情で帰って来たので安心した。
 
 
明日の学校のサッカー部の練習はさすがにお休みしたいと言い出すかと思ったが、
「当然、行くでしょう!オレは6年に混じって試合出れるんだからネ!」
と元気な返答。
 
一学期、いろいろあった小坊だが、
この持ち前の全力少年気質で乗り切れたのかもしれない。
 
サッカーも。
勉強も。
陸上も。
とにかく何でも、どんなことも。
全力で頑張る!
それでいいんだって。
小坊は。

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コレは、遠征最終日(今日)の練習が終わった後に、
コーチが世界遺産の白川郷に連れて行ってくれたらしく、
そこのお土産のストラップ。

「スゴイ所だったよ、世界の遺産だった」

わかった様な感想を述べてベッドに倒れこんた小坊だった(笑)。

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サル選手、
おかげさまで今年度の国体出場決定しましたヽ(´▽`)/
 
あぁ…良かった…
二年生の間に、もう一度戦う場所と機会を与えてもらえて。
これで目標を持って練習に励む事が出来るでしょう。
 
 
それにしても、
今年のインターハイなら比較的近いから観戦にも行きやすかったけど、
国体は春の選抜に続き、またまた九州。
うう・・・遠いなぁ~~
先週の土曜日、サルはM戸競輪場でバンク練習に参加した。
 
今週火曜日には国体予選の二次予選が迫っていることもあり、
主要な選手も練習に訪れていたらしい。
 
 
サル選手も国体出場に賭けているので、
今回は本番用のピストでタイムトライアルに臨んだようだ。
この日珍しく午前中に練習もして来たので、
お決まりのアップ不足の心配はないだろう。
 
で、思ったとおり。
アイツは各種目、自己ベスト更新。
旨く行った日のサルに有りがちな、
《ご機嫌さん饒舌モード》で帰宅したのだった。
 
でも、そのご機嫌の良さの理由はもう一つあった。
 
この練習会には、
国体の成人の部で出場を狙っている(と言うかほぼ出場確実)、
J大のTクンも来ていた。
サルは去年の国体で一緒だったので面識はあるのだが、
なんと言っても彼は学連ロードではトップクラスの優秀な選手だ。
高校生のサルからすると大学生と言うだけでも年上の大先輩。
とりわけその中でもTクンは超レベルの高い選手。
やはり、よくありがちな独特のオーラがあるらしく、
いつもはいくら図々しいサルでも、
(当たり前だが)なかなかフランクには話しかけられない。
 


さて。
この日は、夫の所属するチームも競輪場を走らせてもらえるというので、
夫もその場所に居た。
お父さんはTクンを見つけるやいなや、すかさず
サルに、
「T先輩に夏休みにどうやったら強くなれるかアドバイスしてもらって来い」
と再三、促し、
「そんなぁぁぁ~~~行けねぇし~~~~」
と、渋って腰が引けてるサルの背中を何度も押したらしい。
 
そしてようやくT先輩に近付いていって、
今の部活の現状などを話した。
 
そしたらね。
このT先輩。
やっぱりチャンピオンは器が違うのよ。
しかも機転も利く。
「じゃあ、もし良かったらJ大の練習に来いよ」
と誘ってくれたのだった!
「月曜日の朝5時半にJ大キャンパスに集合だからね!」
 
 
先輩の思わぬお誘いに、嬉しいやらビビるやらで、
「ぅえ?ぅお!いいンすか??オレ、行っても!あざーーすっ!!!
 5時半…早ッ!ぅえ!あ、いや、行きますッス!行かせてもらいますッス!
 よろしくお願いしやぁ~すッス!!!」
と言ったかどうかは知らない(笑)けど、きっと言ったに違いない(笑)。
 
 
 
そして今日がその5時半J大集合の月曜日だった。

がしかし。
ウチから自走でJ大まで行くにはまだ日が昇らないうちに出なければならない。
さすがにそれは危ない。
なので、結局行きだけは車で送って行くことに。
で、運転手は・・・当然お父さんでしょぉ~(笑)
 
とアッサリご指名を受け、
連日の早起きで寝不足気味の夫だったが、
J大自転車部主将からのお誘いなんて本当に有り難いことだと、
快く引き受けてくれた。
 
 
そして今朝。
ナント自分で起きて来たサル氏。
な~んだ、その気になったら起こさなくても起きられるんじゃんか!
 
 
 
 
で、
サルが練習している間、私と夫は表参道に遊びに行っていたわけだが。
その途中1時半頃だったかな。
私の携帯にサルから電話がかかって来た。
 
「今、終わった。
 超走った。200キロ超え!
 犬吠埼まで行って来た!!!
 銚子港とか!!!!!
 大学生、超早ぇぇぇぇ~~~
 でも、着いて行けたよ!
 T先輩が監督さんや他のメンバーにも紹介してくれて、
 皆とスッゴク仲良くなった!
 疲れたけど、すっげぇ楽しかった。
 でね、でね、また次の練習も来いよって誘って貰えたんだよ!!
 すっげぇ嬉しいよぅぅぅ~~~」
 
い、犬吠崎!
なんとまあ、よくそんな遠いとこまで走れるもんだよ。
 
でも良かったね、また誘ってもらえて。
大学のことで他にもいろいろサルにとって嬉しい話をしてもらったらしく、
電話の声は明るくホントに上機嫌。
良かったね~~
またこれを励みにがんばらなきゃね!

 
でも、、、待てよ?
次回の練習に来いってことは・・・
もしかしてまたまた集合5時半なのか?
ってことは、J大まで送って行かなきゃならないってこと…?
今度の運転手は、いったい誰?(汗)
 
 


練習後のお昼ご飯は、J大の学食に連れて行ってもらったらしい。
「安いねぇ~~~学食って!」
どうやら味を占めたらしい(笑)
何だか有機野菜のご飯屋さんに吸い込まれるように入店。

私がオーダーしたメニューは、
以前、実家からおすそ分けしてもらったことがある冷汁。
お米は五穀雑穀米。
京茄子の味噌田楽と、
ニガウリの炊いたん。
夫は野菜カレー。
野菜は素揚げしてご飯の上に乗っていた。
カレーには肉の代わりにナント油揚げが!
ヘジタリアンって大変なのね(笑)

だけどとっても美味しかった。

このテの店を選ぶ私ら夫婦の胃袋も、
それなりの年齢になってきたと言うことなのか。

無病息災、健康第一。





結果は7位。
残念ながら入賞ならず(;_;)

レースが始まって一周回ってくるまで時間があるので、
その間にスタートリストをよくよく見ると、
ナント、このカテゴリー(最上級クラス)は、中○大学のエース(この選手が優勝)や、実業団の選手ががうようよいるではないか!

その中で7位は大健闘と言うべきなのだろうか…?
しかしあと一つ上の順位なら入賞だったのにな~


表彰式は関係無くなったので、
帰り支度をすることにいたします。


何度もトイレへ行くサル選手。
緊張しているのかと思いきや、
「ヤバイ!ベンピだっ!軽量化できねぇ~」
だと。


行きの車でオニギリ何個食べたのか聞いたら、
「4コ」も!
しかもお茶をがぶ飲みし、ついさっきはウィダーインゼリーもちゅうちゅう。

「あ¨~~腹重めぇ~~」


重い身体を揺らしながらスタート位置に向かいました。

果たしてレースにどう響くのか…
スタートまであと約一時間。

って言うかさぁ…
会場に着いてから、手袋忘れて来たとか言ってるし(-_-#)

さっき出掛けにサングラスを取りに帰った時、
「ヘルメットは?靴は?手袋は?ちゃんと持ってるの?」
と夫と私が口を揃えて聞いたにもかかわらず…


「アレレ~絶対バッグに入れたはずなのにぃ~~何で入って無いんだよっ!」

手袋に足でも生えてお家に帰っちゃったんでしょうかねぇ~バカモン!

車に積みっぱなしになってた、サイズが小さい手袋がたまたま見つかったので何とかレースには出ることができるから良かったけど、
一時間半くらい走らなければならないのに手に合ってない手袋で大丈夫なのか?
全く真剣さが足りなさ過ぎだよ!!


今から試走に繰り出します…



例によってサル選手の寝起きの悪さと準備不足(サングラスを忘れて一度家に戻ったり(-.-;))で
予定出発時刻を40分も経過してしまった。
あーあ。
いつになったら前日にレースの準備ができるようになるんだろ、アイツ。



群馬に向けて只今走行中。
朝が早いチャリレースの朝食は、
もっぱらオニギリ。

さっき隣の車線を走っていたチャリ搭載の車のドライバー。
サイクルジャージを着ていた。
行き先はきっと同じなんだろうな。
よく見ると、その人もオニギリ片手に運転していた(笑)



書くべきかどうか悩んだけど、少しだけ。
7月19日。
あれからもう一年・・・まだ一年・・・
 
 
 
 
部員達で一周忌に参列するのかと思っていたのだが、
そう言うセレモニーは無かった。
ご家族の意思なのか、学校の考えなのかは不明だけど。
 
サル兄はどうするのか。。。
 
 
この日、午後3時からM戸競輪場で練習会に参加する予定だったサル。
普段のアイツなら、午後からトラック練習が入っている予定の日には、
午前中に自分からロード練習になど滅多に出掛けたりしない。
 
しかしこの日は、珍しくたった一人で早朝から練習に出掛けて行ったのだった。
 
私は敢えてこの日のことには触れなかった。
きっと私がわざわざ言わなくても心で意識していると思ったから。
 
 
 
昼前に私の携帯に電話が入った。
「これからあそこに寄ってから帰る」
 
 
 
その場所にペットボトルのお茶を供えてきたらしい。
ちょうど彼らと親交の深かった同級のT田沼高校自転車部出身のK先輩も、
そこに来ていたそうだ。
「久し振りにK先輩と話が出来て良かったよ。
 あの場所で話せたのが、特にね・・」
サルは珍しく、感慨深い表情で言っていた。
 
 
 
 
 
あんな悲しい事は二度と起こってはいけない。
だけど、守りに入ってしまっては彼らの無念を晴らせないよね?
 
毎年この日には初心に戻り、
気を引き締めてまた日々の練習に集中してほしいと母は思う。
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